兵庫県の日本酒・焼酎
兵庫県は、酒米「山田錦」の産地であり、灘の「宮水」で知られる有数の酒どころです。地域ごとに味わいが違い、県内には灘五郷、伊丹、はりまと三つの地理的表示があります。
兵庫県には、KIKIに17の蔵元と49本の日本酒・焼酎があります。掲載酒でいちばん多い種類は普通酒、よく使われる米は山田錦。代表銘柄は「松竹梅」「よかいち」「菊正宗」。720mlあたりの価格の中央値は1,064円(268本、2026年10月1日時点)です。
- 近畿地方
- GI はりま
- GI 伊丹
- GI 灘五郷
兵庫の水・気候・米は日本酒にどう効く?
北は日本海、南は瀬戸内海に面し、県の中央を中国山地が東西に走ります。山に蓄えられた水が加古川や揖保川などの川となり、山麓の米づくりを支えています。山田錦は兵庫県の試験場で育成された酒造好適米で、県内では五百万石や兵庫北錦なども栽培されます。灘の宮水は、リンやカリウムなどのミネラルを含み、鉄分がほとんどない水として知られます。
兵庫の日本酒はどんな味?
地域で表情が変わります。国税庁の基準では、灘五郷は味の要素の調和がとれて後味の切れがよいこと、はりまは口当たりがやわらかく丸みがあること、伊丹は適度な甘味とキレのある酸味があることが特徴とされています。同じ県内でも蔵ごとの違いが大きいので、飲み比べが楽しい産地です。
兵庫の日本酒の歴史は?
約1300年前の『播磨国風土記』には、神に供えた米に生えたカビで酒を造ったという記述があります。伊丹では1600年ごろに澄んだ清酒の造り方が整い、江戸へ運ばれました。江戸時代中期以降は、六甲山系の水車精米と樽廻船を生かした灘が台頭します。造りを担ったのは丹波杜氏や但馬杜氏です。
地理的表示(GI)「灘五郷」「はりま」「伊丹」とは?
灘五郷は2018年6月28日、はりまは2020年3月16日、伊丹は2024年11月29日に清酒で指定されました。どれも米と麹は国産米で、水は産地内で採ったものを使い、産地内で造ります。はりまは、県内産の山田錦だけを使う点が特に厳しい条件です。伊丹は活性炭でろ過することも求められます。確認するのは、灘五郷酒造協同組合、はりま酒研究会、伊丹酒造協同組合です。
酒蔵が集まるのはどこ?
灘五郷は、神戸市灘区・東灘区、芦屋市、西宮市の海沿いに広がる西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の総称です。ほかに伊丹、姫路など播磨、明石、加古川、丹波篠山、北兵庫、淡路にも組合があり、県内は九つの酒造組合に分かれています。
訪ねるなら、何と合わせる?
灘五郷には見学施設や直売所を持つ蔵があります。見学の日時や予約は蔵ごとに違うので、公式サイトで確認しましょう。灘では、冬に造った酒を夏の間に熟成させ、9月以降に出す「ひやおろし」も伝統です。明石の魚介、淡路島の野菜、但馬の牛肉など、県内の食材と合わせて楽しめます。
兵庫県の蔵元
兵庫県のお酒
国税庁の指定記録
国税庁が指定した地理的表示(GI)のうち、この県に関係するもの: