宮崎県の焼酎
宮崎県の焼酎は、さつまいも、麦、そば、米、栗など原料の幅が広いのが特徴で、県内では口当たりのやわらかい20度の焼酎も広く飲まれています。
宮崎県には、KIKIに21の蔵元と55本の焼酎があります。掲載酒でいちばん多い種類は芋焼酎。代表銘柄は「黒霧島」「甕雫」「いいとも」。720mlあたりの価格の中央値は1,072円(144本、2026年10月1日時点)です。
- 九州地方
宮崎の原料・麹・水は焼酎にどう効く?
南北に長い宮崎では、地域ごとに盛んな作物が違い、それが原料になります。温暖な県南と都城地区は芋、熊本に近い県西は米、いもの栽培が少ない県北は麦、そば、雑穀、栗などが中心です。芋は黄色系のコガネセンガンが主流ですが、紫や橙の品種を使う蔵もあります。水は九州山脈の森が蓄えた地下水や湧き水です。
宮崎の焼酎はどんな味?
原料で表情が変わります。芋は香りと甘みがあり、長く熟成すると複雑さも増します。麦は蒸留酒らしいコクがありながら後味はすっきりで、そばは香りと軽やかな甘みが特徴です。米はやさしく華やかで、日本酒に通じる香りがあります。減圧蒸留の軽やかな造りも広がっています。
宮崎の焼酎の歴史は?
戦後、質の悪い密造酒が出回ったため、国は1953年に税の安い20度焼酎の販売を特別に認め、宮崎ではこれが定着しました。1973年には県北の蔵元が、日本で初めてそば焼酎を商品化しています。1983年には県南の蔵元が、減圧蒸留だけの芋焼酎を初めて商品化しました。
地理的表示はある?
国税庁の一覧を確認した時点では、宮崎県の焼酎に指定された地理的表示はありません。隣の鹿児島県の「薩摩」や熊本県の「球磨」とは違い、宮崎らしさは、原料の多彩さと20度という飲まれ方に表れています。原料や度数はラベルで確かめましょう。
酒蔵が集まるのはどこ?
県の焼酎サイトの蔵元紹介には、日南、串間、都城、日向、西都、えびの、小林、高鍋、高千穂、宮崎市周辺などの蔵が載っています。県の振興機関は、県内に38の焼酎蔵があると紹介しています。
訪ねるなら、何と合わせる?
県の観光サイトでは、製造工程の見学や試飲ができる施設として、霧島ファクトリーガーデン(要予約)、綾町の蔵見学(事前予約制)、焼酎の樽が並ぶトンネル、オリジナル焼酎づくりを体験できる施設が紹介されています。県内では、焼酎6にお湯4の「ろくよん」や、7対3の「しちさん」のお湯割りが親しまれています。地元の肉料理や薬味の効いた料理と合わせるのも楽しみです。