泡盛の古酒(クース)と仕次ぎ
泡盛の古酒(クース)とは、全量を3年以上貯蔵した泡盛のことです。2015年8月からは、若い泡盛を混ぜたものは「古酒」と名乗れなくなりました。寝かせるほど、甘いバニラのような香りと、角のとれたまろやかさが育ちます。
「古酒」と表示できる条件は?
表示のルールは、業界の自主ルール「泡盛の表示に関する公正競争規約」で決まっています。
- 全量が3年以上貯蔵されていること。以前は3年以上の古酒が50%を超えて入っていれば「古酒」と表示できましたが、2013年10月10日の改正で「全量(100%)」へ改められ、2015年8月1日から完全に適用されています。
- 年数を書くときは、混ぜた古酒のうちいちばん若い古酒の年数を表示します。「10年古酒」なら、中身はすべて10年以上です。
- 一般酒に古酒を10%以上混ぜて「ブレンド」「混和酒」と書くときは、「古酒○%」と割合を表示します。
3年未満の泡盛は、ふだん「一般酒」と呼ばれます。
どんな味になる?
国税庁が定める地理的表示「琉球」の基準では、とくに常圧蒸留した泡盛の古酒について、黒麹の酵素によって米から生まれる成分に由来する、甘いバニラのような香りや松茸のような香りが調和した、濃厚で奥の深い香りを持つとされています。
仕次ぎ(しつぎ)
いちばん古い甕(親酒)から飲んだ分を、2番目に古い甕から注ぎ足し、2番目には3番目から…と、若い酒を順に古い酒へ継いでいく、琉球王国の時代から伝わる育て方です。古い酒の風味を保ったまま量を減らさず、代々受け継ぐことができます。
- いちばん古い甕
- 2番目
- 3番目
- 新しい泡盛
家で仕次ぎをするなら、酒造組合などの案内では次が目安です。
- 親酒には、常圧蒸留の43度前後の泡盛が向いています。
- 親酒から汲み出すのは、1年に総量の1割以内にとどめます。
- 甕の大きさは、家庭では3升(約5.4L)から1斗(約18L)くらいがよく使われます。
飲み方は泡盛の飲み方で。